既存問題点提起|コンクリート解体編|290枚の写真で見る大規模修繕1

既存問題点提起|コンクリート解体編|290枚の写真で見る大規模修繕1

着工前 不忍通りに面した外観

着工前 不忍通りに面した外観

既存外壁はタイル仕上げで浮きが多数発生しています。外壁タイル剥がれは、45年前のモルタル接着工法のため、中性化などの劣化により、タイル剥離(はくり)タイル剥落(はくらく)の危険があります。

着工前 バルコニー側外観

着工前 バルコニー側外観

バルコニー手すり壁がコンクリート部とアルミ手すりぶと二種類あり接合部が以前の改修で補強されています。

着工前 妻面側外観

着工前 妻面側外観

既存妻面外壁はリシン吹き付け塗装仕上げです。

着工前 サブエントランス外観

着工前 サブエントランス外観

以前はゴミの集荷場所がサブエントランス前にありました。こちらのエントランスは駒込駅から一番近いため居住者の往来が多いサブエントランスです。

カードセキュリティー導入にあわせて自動ドア化し開口幅を構造上問題が無い雑壁範囲で可能なだけ広げます。

着工前 共用廊下側外観

着工前 共用廊下側外観

雨どいが軒天井をはっているのが丸見えです。上水配管が引き直して交錯しています。そのため、雨水管の横引きが軒天井からさらに下がって見えています。

着工前 エントランス側近景

着工前 エントランス側近景

3種類の磁器質タイルが張られています。エントランス庇にある館名サインは引き継ぐ方針です。既製品のアルミ手すりは経済性はありますが、外壁ファサードとしての印象が悪くなります。

着工前 メインエントランス

着工前 メインエントランス

エントランスは、前面道路が傾斜していて段差があります。また、道路と床レベルが近い部分の床に水道メーターが配置されています。

着工前 共用廊下

着工前 共用廊下

玄関ドアは以前の他業者の工事で外付け交換が行われております。PSがないため、既設改修工事による露出上水配管が軒天井から各部屋に飛び込んでいます。露出配管による古いイメージが問題点としてあります。

着工前 サブエントランス

着工前 サブエントランス

写真右側のアルコーブ奥の盤は東京電力の借室となっています。改修による露出上水配管が建物を古く見せている点が問題点です。また、サブエントランスドアが既製品のアルミドアであることが良くありません。

着工前 駐車場パレットとフェンス

着工前 駐車場パレットとフェンス

既存で片側が擁壁に乗った駐車場パレットがあります。擁壁の既製品フェンスがボロボロです。擁壁の水抜き穴がつぶれていて土圧が増加する危険があります。

着工前 1階貸事務所駐車スペースと駐車場パレット

着工前 1階貸事務所駐車スペースと駐車場パレット

今回の工事では1階にテナントを誘致するため、土間スペースの魅力的な改修が求められました。東京電力借室から廊下の軒天井にジャンクションボックスが露出で付き、そこからEPSが無いため軒天井を電線と上水配管が露出で横引きされています。古い設計の建物なのでEPSやPSが不足しています。

仮設工事 仮設足場架設 共用廊下側外観

仮設工事 仮設足場架設 共用廊下側外観

仮設工事 仮設足場架設 共用廊下側外観

仮設工事 仮設足場架設 共用廊下側外観

仮設工事 仮設足場架設 バルコニー側外観

仮設工事 仮設足場架設 バルコニー側外観

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

廊下コンクリート手すり壁を解体して建物軽量化による耐震性UPをおこないます。

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

本工事の大きな特徴です。手すり壁のハンドクラッシャーによる静音解体を行いました。ハサミのようにかみ砕いて解体することで打撃音がマンションに響き渡らないように配慮しています。

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

この工事では64世帯の入居者の方がいたままの大規模修繕です。

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

廊下躯体手摺解体 施工状況

解体工事 廊下躯体手摺解体 施工状況

廊下手すりを解体し躯体整形してアルミ手すり壁を作る躯体準備段階です。古い青い長尺シートの廊下床は全部はがして改修します。

解体工屋上外壁タイル剥し 施工状況

解体工事 屋上外壁タイル剥し 施工状況

屋上塔屋部分のタイルの傷み具合と下地モルタルの状況をタイルをはがしながら確認しています。改修工事の難しいところは、新築と異なり見えない不具合があるなかで、予算にあわせて、いかにコストパフォーマンスの良い工事を行うことができるかです。

解体工事 屋上外壁タイル剥し 施工状況

解体工事 屋上外壁タイル剥し 施工状況

この段階で、当時の施工では躯体精度が現在程ないためか、タイル下地モルタルの厚みが50mm近くあるところもあり、躯体とモルタルの間の浮きとモルタルとタイルの間の浮きと2つの症状があることがわかりました。

解体工事 バルコニー外壁タイル剥し 施工状況

解体工事 バルコニー外壁タイル剥し 施工状況

タイル解体は振動が躯体に伝わるので大きな騒音が発生します。躯体からモルタルの除去は、躯体振動騒音の程度がタイル除去の比でないくらい長時間かかることから入居者の方への負担が重すぎるので断念しています。

解体工事 バルコニー手摺壁 モルタル笠木 カッター入れ前状況

解体工事 バルコニー手摺壁 モルタル笠木 カッター入れ前状況

タイルをはがして、昔の改修でついていたコンクリート躯体手すり壁とアルミ手すり壁のジョイント部分です。崩れやすくなっていました。

下地補修工事 下地補修後引張試験(バルコニー天井部分)検査機器取付状況

下地補修工事 下地補修後引張試験(バルコニー天井部分)検査機器取付状況

下地補修工事 下地補修工事 タイル剥し後引張試験(バルコニー側8階柱)

下地補修工事 下地補修工事 タイル剥し後引張試験(バルコニー側8階柱)

試験結果0.91N/m㎡

はい(*^_^*)本工事の主役 ㈱三浦工務店 現場所長 松本さんです。

本当にお世話になりました。m(__)m

下地補修工事 下地補修工事 タイル剥し後引張試験(南妻面)

下地補修工事 下地補修工事 タイル剥し後引張試験(南妻面)

試験結果1.34N/m㎡

今回の工事では現場事務所を6階の空き室を利用させて頂き、現場管理は常駐管理体制で工事を行いました。

関連記事

  1. 外壁タイルはつり・モルタル浮き補修編|290枚の写真で見る大規模修繕2

    外壁タイルはつり・モルタル浮き補修編|290枚の写真で見る大規模修繕2…

  2. テナント違法工事外壁ひさし落下事故

    テナント違法工事|ビル外壁庇落下事故|原因と対策

  3. 電気工事テナント用幹線施工編|290枚の写真で見る大規模修繕9

    電気工事テナント用幹線施工編|290枚の写真で見る大規模修繕9

  4. 火災と外断熱  2017年6月グレンフェル・タワーのロンドン火災 2015年2月ドバイの超高層住宅ザ・トーチ 2010年11月上海高層住宅 2009年2月中国北京テレビ文化センターTCVV 外断熱仕様の中高層ビルでの外壁材火災事例 外断熱設計は、雨仕舞設計・断熱設計・防火設計など高度な設計技術が必要な仕様です。日本での起こる可能性について考えてみました。

    マンション設計者が公開!外断熱と火事・火災

  5. 階段室・共用廊下長尺シート剥がし編|290枚の写真で見る大規模修繕5

    階段室・共用廊下長尺シート剥がし編|290枚の写真で見る大規模修繕5

  6. 階段室・共用廊下長尺シート貼替え編|290枚の写真で見る大規模修繕4

    階段室・共用廊下長尺シート貼替え編|290枚の写真で見る大規模修繕4

  7. 駐車場土間床石調デザイン編|290枚の写真で見る大規模修繕7

    駐車場土間床石調デザイン編|290枚の写真で見る大規模修繕7

  8. 鉄骨階段塗装浮き剥がれケレン処理編|290枚の写真で見る大規模修繕3

    鉄骨階段塗装浮き剥がれケレン処理編|290枚の写真で見る大規模修繕3

片岡直樹

片岡直樹建築設備設計一級建築士事務所

代表 片岡直樹

設備設計一級建築士

一級建築士

管理建築士

読売理工医療福祉専門学校非常勤講師

2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。

2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。

デザイナーズマンションの設計でグッドデザイン賞を頂きました。2008

2008グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス8の設計監理にて受賞致しました。

建築雑誌KJ2016年12月号に「掲載されました。

建築雑誌KJ2016年12月号にデザイナーズマンション3作品が掲載されました。

制作実績一覧

  1. オフィスデザイン 引越移転内装工事 東京都港区南青山での事例
  2. デザイナーズマンション グッドデザイン賞
  3. デザイナーズマンション グッドデザイン賞
  4. オフィスデザイン・オフィス移転工事 東京都渋谷区神宮前のマスコミ・クリエーター人材派遣会社のオフィス移転工事の事例です。原宿というトレンドにとって特別な地域の街の景色を入り込ませている左側の既存サッシがあります。サッシフレームと新設するホール室内の一体感を持たせるため、ピッチをサッシにそろえながら、天井フレームのフラクタルなステンレス鏡面の雲(クラウド)を作成しています。天井のフラクタクルなステンレス鏡面フレームが遮音壁兼内照壁まで降りてきてホール室内全体を覆うデザインとしています。ホール窓側にスクリーンを下ろして、セミナーや講習会を行えるレイアウトとしています。そのため、映像・音響設備も備えています。木製の親子扉の奥が事務室になります。透明のチェアは相合家具のSMART・Sです。
  5. 頑丈な家
  6. リビングから光庭を介してダイニングを眺める サッシ開口高さとバルコ二ー庇の設計について 写真右手が南面で夏至と冬至の太陽の南中角度差を考慮しながら、梁形とバルコ二ー庇ラインからサッシ高さを導き出しています。そのため、若干、梁下端より上側までサッシがあります。 そうすることで、冬でも日差しがあるときには部屋奥までめいいっぱい日差しが入り、暖かい居心地のいい場所ができるよう設計しています。 環境設計の観点でいいますと、窓から室内に取り込まれる太陽エネルギー量ダイレクトゲインが最大となるよう設計しています。 Low-Eで熱線が入り込まない遮熱仕様のガラスを使用して、窓辺の熱貫流の大きいペリメーターゾーンの熱負荷を軽減する設計の場合は、このような手法はあまり意味がありませんが、今回は予算の関係で複層ガラスではありますがLow-Eではないため、このような手法を使いました。 バルコニー庇のある住宅・マンションでは、このような機械設備の空調や電気に依存せず、太陽エネルギーや方位。風向等を利用したパッシブ設計が第一に重要だと考えています。 その上で、足りない分を床暖房やエアコン空調等で補うのが理想だと考えています。 Low-Eガラスとは Low-Eガラスとは、板ガラス表面にイオンをぶつけて金属膜を作った商品で、断熱性能、遮熱性能があります。 太陽の光は、赤外線(熱エネルギー)、可視光線(目で見ることのできる光)、紫外線(色あせの原因)からなっています。 Low-Eガラスは可視光線を取り入れ、紫外線など有害なものを通さない特徴があります。複層ガラスにこのLow-Eを貼る位置によって2種類の性質を持つ複層ガラスが出来ます。 ひとつは、複層ガラスの空気層の室内側ガラスに金属膜を貼った高断熱Low-E。もうひとつは、空気層の室外側ガラスに金属膜を貼った遮熱高断熱Low-Eです。 高断熱Low-Eは寒い地方で太陽の熱を取り入れ室内の熱も逃がしたくない場合、遮熱高断熱Low-Eは太陽熱をさえぎり、室内熱を逃がさない仕様です。東京の場合、Low-Eといえば通常遮熱高断熱仕様のLow-Eになります。

おすすめ記事

  1. 壁の中で出火『伝導過熱』防止策 築地火災から考える 内装制限と、コンロと壁の距離
  2. KJ2016年12月号片岡直樹建築設備設計一級建築士事務所1page
  3. 火災と外断熱  2017年6月グレンフェル・タワーのロンドン火災 2015年2月ドバイの超高層住宅ザ・トーチ 2010年11月上海高層住宅 2009年2月中国北京テレビ文化センターTCVV 外断熱仕様の中高層ビルでの外壁材火災事例 外断熱設計は、雨仕舞設計・断熱設計・防火設計など高度な設計技術が必要な仕様です。日本での起こる可能性について考えてみました。
  4. 頑丈な家
  5. 片岡直樹の建もの探訪|清瀬けやきホール
PAGE TOP