お世話になっている方や建物のWEBサイトをリンクさせて頂きながら、
片岡の設計事務所勤務時代の担当した作品などについて紹介させていただきます。
北川原温建築都市研究所
私が尊敬している東京藝術大学名誉教授の北川原温先生の設計事務所webサイトです。
北川原先生は私の所員在籍中の2000年に、
ビックパレットふくしまの設計で、
その年の日本で一番優れた建築作品に贈られる賞である日本建築学会賞作品賞を受賞されています。
![北川原温時代に監理担当した図書館美術館](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/siranuibunnkapuraza.jpg)
不知火美術館図書館(不知火文化プラザ)
所員として最初に担当したのは、
熊本県宇城市にあります不知火美術館図書館(不知火文化プラザ)
(日本図書館協会建築賞、日本建築学会作品選奨受賞作品)
の現場常駐監理です。
熊本県宇土市内のアパートに住んでいました。
移動手段が自転車しか持っていなかったのと、
のんびりした町の雰囲気とは反対に多忙な長時間勤務で現場事務所とアパートの往復という毎日でした。
せっかくの熊本暮らしでしたが、
熊本市内や不知火の町を満喫するところまではできませんでした。
![北川原温時代に監理担当した図書館美術館図書館内観](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/shiranuinaibu1.jpg)
図書館内観
![北川原温時代に監理担当した図書館美術館GA展1](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/shiranuiga2.jpg)
![北川原温時代に監理担当した図書館美術館GA展2](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/shiranuiga1.jpg)
GA展
設計プロセスの展示会のGA展のコンセプトモデルでは、
常駐先の熊本の現場から戻り、
2週間近くかけて、畳の大きさのアクリルを、
ひたすらアクリカッターでけがいて、
コンセプトモデルの作成にあたりました。
たて糸とよこ糸から不知火が紡ぎだされるイメージを表現したコンセプトモデルを作成しました。
懐かしい思い出です。
![北川原温時代にコンペ担当した岐阜森林文化アカデミー](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/gifuforestakademy.jpg)
岐阜森林文化アカデミー
途中、またまた常駐先の熊本の現場から戻り、
1ヶ月程かけて、
岐阜森林文化アカデミーの設計競技の提案書作成を担当し、
当選しました。
事務所に泊まり込みで作成した必死の想いが報われた懐かしい思い出です。
私が北川原先生の指示で日経アーキテクチャーの編集者の方に電話をして、
木構造で有名な構造家を教えてくださいとお願いして、
稲山正弘先生の名前が挙がり、
稲山先生に来所頂いて、
北川原先生と稲山先生のコンビによるコンペが始まりました。
木造の構造形式といえば、
在来工法や2×4ツーバイフォー工法などの
壁量計算による木構造しか知らなかった片岡にとって、
稲山先生が提案する新鮮で魅力的な木構造の架構や、
木のめりこみ特性を生かした面格子耐力壁などとても勉強になりました。
![北川原事務所勤務時代に設計担当した住宅母屋](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/villahomoya.jpg)
鉄筋コンクリート造住宅
東京事務所に戻り、個人邸の設計監理を担当しました。
いままで、公共工事しか担当したことがなかったので、
初めて個人のお施主様との打合せによる設計でした。
お施主様の会社社長様からは、
設計だけでなく、
会社経営者としての矜持(きょうじ)を拝見して、
いろいろなことをご指導いただき勉強させていただきました。
大変貴重でありがたい経験ができました。
![北川原温時代に設計担当した住宅中庭](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/villahgarden.jpg)
個人邸 中庭からの眺め
![北川原温時代に設計担当した住宅茶室](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/villahtyasitu.jpg)
個人邸 茶室
![北川原温事務所勤務時代に設計担当した皇居外苑休憩所楠公レストハウス](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/koukyogaienkyuukeijyo.jpg)
皇居外苑休憩所(楠公レストハウス)
仮設店舗計画から建設までと、
実施設計の一回目の納品まで設計を担当しました。
今では公共工事では当たり前におこなわれていますが、
この建物では、
設計と現場監理が分離され違う事務所が監理するという私にとってはじめての事例でした。
とても違和感を感じたのを覚えています。
グッドデザイン賞 2014
日本産業デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞です。
2014年受賞させて頂きましたグッドデザイン賞のリザルトサイトで作品が紹介されております。
グッドデザイン賞 2008
日本産業デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞です。
2008年受賞させて頂きましたグッドデザイン賞のリザルトサイトで作品が紹介されております。
三浦工務店
プラザレジデンス8・9、正太駒込マンションの施工でお世話になりました。
中村弥工務店
コンクリートの家の施工でお世話になりました。
読売理工医療福祉専門学校
非常勤講師としてお世話になっています。
伊藤喜三郎建築研究所
最初に入所した大手組織設計事務所です。
病院建築を得意としています。
一級建築士の受験勉強をした人には、
『設備階』という空調機械・ダクト横引・搬送設備を集約して、
保守管理を容易にし物品管理を一元化する概念を用いた設計例として、
試験で出題されたことのある日本建築学会賞作品賞の受賞作である神戸市立病院の設計事務所として知られています。
私が新入社員として入社した際、
伊藤喜三郎先生が存命でお会いすることが出来ました。
設計グループの一員として宮城県石巻市立病院と岩手県盛岡市立病院を担当しました。
![旧神戸市立病院](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/koubehospital.jpg)
旧神戸市立病院
宮城県石巻市立病院は、
私が大学を卒業して初めて実務にたずさわった建物です。
まだ、すべての図面をCADで描かない時代でした。
平行定規で手書き図面を描いていました。
学生時代は、のんきに楽しくデザインのことばかり気にした図面を描いていましたが、
上階と下階の梁の偏心が必要で、
実務上の制約が、柱をデザインするために、
均等に並べることすらできないことに驚いた記憶があります。
現在は東日本大震災による被災・移転により、取り壊されています。
震災後、
宮城県亘理町でボランティアに参加したときに更地になった閖上(ゆりあげ)海岸を見ていました。
石巻市で日和山公園から海のほうを眺めた時、
自分が設計にたすさわった病院も含めてすべてが更地になった光景を見たときはショックでした。
![伊藤喜三郎建築研究所勤務時代ン時担当した石巻市立病院外観](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/ishinomakihosptal1.jpg)
石巻市立病院 外観
![伊藤喜三郎建築研究所勤務時代に担当した石巻市立病院エントランスホール](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/ishinomakihosptal2.jpg)
石巻市立病院 エントランスホール
岩手県盛岡市立病院は、
移転新築病院の計画です。
既存の古い病院の現地調査から、
まわりになにもない広大な造成地の敷地に病院を建設する計画でした。
旧病院の現地調査では、
普段の病院では見慣れない色々な特殊な専門科があり、
大変貴重な経験ができました。
当時、遠くにポツンポツンと家が見えるだけで、
見渡す限りなにもない誰一人いないような造成地に立ったときは、
本当にここに病院を建設計画する実感がまったく持てませんでした。
既存病院の各科の医師の先生方のヒアリングを行いながら図面を作成する作業の為、
ホテル暮らしをしながら図面作成作業を行うことがありました。
仙台よりもさらに寒い盛岡の冬の暮らしを体験しました。
雪も仙台と違いパウダースノーでした。
![伊藤喜三郎建築研究所勤務時代に担当した盛岡市立病院外観](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/moriokahosptal.jpg)
盛岡市立病院 外観
![伊藤喜三郎建築研究所勤務時代に担当した盛岡市立病院エントランスホール](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/moriokahosptal3.jpg)
盛岡市立病院 エントランスホール
おさまり詳細図集〈2〉コンクリート造・鉄骨造の仕上編
伊藤喜三郎先生を知らない設計士の人でも、
このおさまり詳細図集〈2〉コンクリート造・鉄骨造の仕上編を参考に図面を書いたことがある人は多いのではないでしょうか。
![おさまり詳細図集(2)コンクリート造・鉄骨造の仕上編](https://www.naokikataoka.com/wp-content/uploads/2017/12/osamari.jpg)