グッドデザイン賞を受賞した設計力でマンション経営を満室稼働にします。

東京都豊島区巣鴨 鉄筋コンクリート造デザイナーズマンションの事例

プラザレジデンス8

グッドデザイン賞2008受賞年鑑のページ

デザイナーズマンションの設計でグッドデザイン賞を頂きました。

竣工写真をご覧頂きながら、設計監理主旨について述べさせて頂きます。

プラザレジデンス8は、国道17号線中山道から一つ路地を入った6m道路に面するJR山手線巣鴨駅前にあり、容積率800%の林立するビル郡を背に、接道向かいの比較的ビルが低い南面に合わせ全ての窓面を配置しています。

都心のJR山手線巣鴨駅前に立地する不動産投資用ワンルームマンションとして計画された建物です。

部屋面積を稼ぐ為にバルコニーを最小限として本来バルコニーに使用するスペースを部屋としています。

バルコニーに密集した設備(給湯器、樋、隔て板、エアコン室外機、避難ハッチ)を整理して、居室窓面と同じシルエットとすることで3つのグリットが同じ顔に見える様にしています。

一つの建物で、同じ三つの窓(顔)を集め、コミュニティー形成の風習としてある『三方良し、向こう三軒両隣』に似た、街並の一員として溶け込めればとの思いからです。

繁華街の利便性と静かな佇まいの居住性の両立を目指しました。

バルコニーに存在する設備要素を消去し、居室とバルコニーがグリッドに同配列されるファサード

プラザレジデンス8のファサードデザインにおいて、一番大きな要素は、整然とした白い50角タイルのグリッドが細部まで破綻することなく広がっていく様子です。

タイル壁に取り付く手摺ブラケットはタイルの大きさに当てはまるようデザインしています。

窓前に基準階バルコニーの雨水排水たて樋が1階に下りてきます。本来は壁面から1m離れたバルコ二ー外壁面側に樋の位置が来るのですが壁側へ引き寄せています。

この引きよせにあたって、軒天側で曲げ処理をすることが普通ですが、それですと見上げた時に横樋と2箇所のエルボが見えてきてしまいます。

そのため、2階バルコニー床面で引きよせを行っています。雨水配管の壁面側への引き寄せにあたっては、水平避難の境界壁と干渉しないよう設計監理において検討し実現しています。

クスノキ越しのエントランスの眺め

JR巣鴨駅から徒歩1分の商業地では民有地に樹高の高い樹木を植えて質の高い街並みの緑化を心がけることは、収益や商業の慣習からはなかなか理解を得ることが難しい事だと認識しております。

その為、私が駅前半径1KM以内を散策した限りでは、近隣でこの様な大きな樹木は街路樹以外ではほとんど見かけることが出来ませんでした。

そのような中で、樹高7mのクスノキを植えることが出来たのは、お施主様の街並みへの高い見識が可能としています。

樹木の選定に当たっては、千葉県東金市の植木の苗床へお施主様と出向き、樹形枝ぶり幹の太さや育成具合などを見て周りお施主様の気に入った一本を選んで頂きました。

このようなプロセスを経ることでお施主様に樹木への愛着を持っていただけると大変うれしいです。

エントランス床タイル仕上げについて

エントランス床仕上げと階段仕上建物前の窓先空地部分の床仕上を同じ素材としています。限られた敷地を分断することなく連続させることで広がりを持たせています。

しかし、このデザインを実現するため、目地割付や床点検口、水道メーター、手摺位置など全ての機器を目地に合わせるため、膨大な労力が必要です。

まず、設計監理の段階で施工図総合図で全ての要素を一つの図面で表記してそれぞれ割り付け位置を割り振る計画が必要になります。

実際の工事においては敷地床間口8.5m全てが必要な工事範囲なので工事での出入りを行いながら床施工を決められた電気・設備・植栽工事の順番にタイムスケジュールを合わせて行わなければなりませんでした。

外構工事は竣工間際に行う工程なので、躯体が完成し内装工事で職人の出入りが一番多い時期に限られた期間に行うことはとても困難でした。

窓先空地の床はスラブであるため先に、この大きな樹木の根鉢を入れなければなりませんでした。そうしないと床タイルを張る部分がどんどん無くなり、地下室への敷地内の通路を確保することが非常に難しかったからです。

軒天のタイル仕上について

通常外壁タイル仕上の場合、剥落の危険から天井面にタイルを張ることは少ないです。

タイル剥落の原因としては、躯体とタイルの間に下地調整に用いるモルタルが躯体の追従性と異なるためモルタルと躯体面が剥離することが主な原因としてあげられます。

しかし、プラザレジデンス8のファサードは塔状比が4倍の見上が重要視されるプロポーションです。

そのため、軒天に通常の硬質ケイカル吹き吹きつけ仕上げとすることが品が悪くなるのでどうしてもタイルを張りたいと考え検討しました。

そのため、モルタルによる天井不陸調整が起こらないよう躯体打設に細心の注意を払いジャンかや目違いが起きないよう最大限努力しています。

そして、その上に通常は薄塗りのタイル接着用モルタルを使用しますが、弾性接着材を用いて躯体追従性と接着性を確保しています。

屋外階段手摺と樋カバーディテール

プラザレジデンス8のファサードデザインにおいて、一番大きな要素は、整然とした白い50角タイルのグリッドが細部まで破綻することなく広がっていく様子です。

タイル壁に取り付く手摺ブラケットはタイルの大きさに当てはまるようデザインしています。タイル面とブラケットプレート面がツライチおさまりになっています。

窓前に基準階バルコニーの雨水排水たて樋が1階に下りてきます。本来は壁面から1m離れたバルコ二ー外壁面側に樋の位置が来るのですが壁側へ引き寄せています。

この引きよせにあたって、軒天側で曲げ処理をすることが普通ですが、それですと見上げた時に横樋と2箇所のエルボが見えてきてしまいます。

そのため、2階バルコニー床面で引きよせを行っています。雨水配管の壁面側への引き寄せにあたっては、水平避難の境界壁と干渉しないよう設計監理において検討し実現しています。

バルコニーと居室窓のディテール

従来の住宅バルコニーに存在していた5つの要素を消去しています。

柱/梁をバルコニー奥に送り込んで無くしています。

縦樋はサッシフレームと同じプロポーションとすることで、バルコニー手摺壁フレームの後ろに隠しています。

バルコニー境界壁は縦樋のさらに後ろに隠し上部をアルミフラッシュパネルとしてすっきりとさせています。

空調室外機は小壁幅内に厚みをそろえてバルコニー手摺壁裏に隠しています。

給湯器・排気延長給気口は、カバーを設置しています。

部屋面積を稼ぐために本来バルコニーに使用するスペースを部屋としています。

そのことでバルコニーに密集する給湯器、樋、隔て板、エアコン室外機、避難ハッチの設備機器を整理して、さらに窓面と同じシルエットとすることで3つのグリットが同じ顔に見えるようにしています。

コミュニティー形成の風習としてある『向こう三軒両隣』に似た3つの窓が集まり、街になり顔となればとの思いからです。

屋外避難階段

南窓面のフルハイトサッシから部屋奥まで光がふりそそぐ居室

都市住居の快適性としてバルコニーを介さず、高層の窓辺から広がる都市の風景を眺めることが出来る設計としています。

柱・梁に分断された二つの空間が、生活者の寝食空間をセパレートして生活者の多様性を活性化させています。

ハイサッシを伴う垂れ壁のない南面は、空への視界を大きく広げ、部屋奥まで全てに光をもたらしています。

寝食分離が可能な個性的な生活空間

寝食分離が可能な個性的な生活空間

ファサード夜景 窓辺の景色からほのかに伝わる生活感と(向こう三軒両隣)に通じるコミュニティーが得られるような窓グリッドが三つ並んだファサードデザインとしています。

ファサード夜景

窓辺の景色からほのかに伝わる生活感と(向こう三軒両隣)に通じるコミュニティーが得られるような窓グリッドが三つ並んだファサードデザインとしています。

日差しのコントロールで居室の過ごしやすさは変わります。

グリッドの50角タイルで覆われた幅200mmのフレームがサッシ面より100mm出ることにより小庇効果があります。サッシシール面の紫外線劣化遅延と防雨効果があります。

ガラスカーテンウォール等で用いるビル用サッシとは雨仕舞いが異なります。シール設計は現代の建物ではとても重要な建物構成要素ですがシールに依存し過ぎない設計思想を持っています。

また、バルコニー面では、夏の日照角度と冬の日照角度の差からバルコニーの奥行き寸法を決定する要素のひとつとしてます。

冬季の暖かい太陽光を積極的に取り入れ、程よい光を取り込むことで電気照明に依存しすぎない照度を確保しています。

エントランス

都市に住まうことの楽しさを享受できる快適性とICチップ併用のダブルセキュリティーによる安全性を両立させました。

エントランスが1mほど上がっているのは、地下室があるからです。

階段蹴上げ部分には、足元灯として、外部防水仕様のLED照明を仕込んでいます。

ライトアップされた樹高7mのクスノキ越しにエントランスを眺める

エントランス階段

鏡面ゴールドステンレスの曲面にクスノキが写りこんでいます。また、建物をセットバックして設けた前庭に植えた樹高7mのクスノキが、路地にコミュニティーを伝え促そうとしています。

階段LEDと天井シームレスラインが直交するエントランス夜景

エントランスのアプローチが階段で1m上がってるのは、建築基準法容積率の特例である容積率不算入となる地下管理人室を設けて部屋面積を規定容積率面積より多くの面積を獲得しているためです。

地下室を作るということは防水や土を掘る(根切りといいます)部分が多くなるので費用が地上のコンクリート躯体よりもかかります。そのため、容積率不算入としながらなるべく土を掘らない地下部分のコンクリート躯体が少なくなる設計をする必要があります。

地下居室の天井高さが地面の高さから1m以下のところに設定するように設計しています。これは、地下室とは建築基準法で天井高さの3分の2以上が埋まった状態で地盤面からの天井高さが1m以下の場合を地下室と規定しているからです。

また、地下室を設けるとき今回のケースでは外部から入口を設けたいというプラン上の制約がありました。その場合、地中の耐力壁の一部に穴を開けて入口を作ることになりますので、地中耐力壁の開口は構造規定の開口面積内の大きさにとどめる必要があります。

地下に外部からの入口を作るということは、雨水の入口も同時に作ることになりますので、その対応として地下出入り口の配水計画として独立した釜場とポンプアップによる排水設計を施しています。

地下室防水につきまして

地下室の防水は通常躯体の内側にコンクリート地中外壁をつたって居室側に涌水が発生することを前提に、コンクリートブロック等の2重壁のサンドイッチされた間の部分で涌水を集め、釜場でポンプアップするのが国土交通省の標準仕様として設定されています。

この方法はせっかく高いお金を出して掘った地下室なのですが、壁の厚さが2重になりさらに壁と壁の間に涌水層をつくらなければならないのでどうしても部屋がひとまわり小さくなってしまいます。

また、地下室の外壁は、かぶり厚さ・構造規定上の耐力壁としての実厚さも地上の壁厚より厚くなるのでより制約が大きくなります。

幸い本敷地はボーリングデータで孔内水位が7mと計画範囲より下面であったので地下室を作る条件としては良いほうでした。

今回の計画ではタケイ式躯体防水という仕様を使っています。

躯体防水の説明として、ものすごくおおさっぱに言いますと、コンクリートは水和反応が不十分な部分があるので空隙が生じ水を通してしまうことがあるのです。そのため、通常は屋根の防水と同じようにアスファルトルーフィングといいましてゴム状の防水層をコンクリートの上に貼って防水します。

しかし、この躯体防水はコンクリートが水を通さないように空隙を減少させ密実なコンクリートを作りコンクリートの壁自体に防水性能を持たせる方法です。

産業ロボットが作っている自動車と違い現場で職人が型枠を作って職人が打設しているのですから寸分違わず均質なコンクリート躯体などができるわけではないのです。

そのコンクリートを信頼してそれ自体に防水性を持たせる工法です。と、ここで設計者は普通この工法に対して不安に思うのです。

地震でヒビが入ったらどうするの?と。

だめなのです。樹脂注入などの躯体補修をしないと水が浸入します。そのため、この工法には保証があります。

そして最近では防水性のあるモルタルを全面に施すことで、内部に仕上をしても良いと言うことになっていますが、最初の頃、この工法は内側で涌水の発生が目視できるようにコンクリート打放しが望ましい仕上仕様でした。

今回のケースは地下室面積が小さいので、2重壁では費用対効果でそもそも地下室自体を作る価値がないと判断しました。さらに内部仕上をコンクリート打放し、床も置敷きのOAフロアタイルカーペット仕様とすることで、涌水が万が一発生した場合の発見を容易にする仕様としています。

2重壁にせずアスファルト防水層も必要ない良いこと尽くめというこの工法のとらえ方は少し違うと思います。躯体防水では万が一涌水が発生する可能性があるという心構えで、それでも2重壁にするよりは良いと判断して選択する必要があるように思います。

長所短所を理解して仕様選択が必要な難しい工法だと思います。今回比較した別工法としてザイペックス防水というものもあります。こちらも地下トンネルなど土木躯体防水の実績が多数あり迷いました。

エントランス ゴールドエキスパンドメタルとゴールド鏡面ステンレス プラザレジデンス8のファサードデザインにおいて、一番大きな要素は、整然とした白い50角タイルのグリッドが細部まで破綻することなく広がっていく様子です。 ここでは床タイル目地と天井ゴールドエキスパンドメタルの折目地が白い50角タイルのグリッドと合わさっています。また、鏡面ゴールドステンレスがエントランスを写りこませています。

エントランス ゴールドエキスパンドメタルとゴールド鏡面ステンレス

プラザレジデンス8のファサードデザインにおいて、一番大きな要素は、整然とした白い50角タイルのグリッドが細部まで破綻することなく広がっていく様子です。

ここでは床タイル目地と天井ゴールドエキスパンドメタルの折目地が白い50角タイルのグリッドと合わさっています。また、鏡面ゴールドステンレスがエントランスを写りこませています。

エレベーターホールは防火区画されているため、大きな開口をとることが出来ません。

全て壁で覆ってしまうと閉塞感が強くなるので、法規上許容される最大限の開口を設けて視線を外部まで通しています。

PAGE TOP