窓の大きさは、デザインだけで決めていない―潮見RCオフィスビル、4階床配筋検査

着工から295日が経過しました。東京都江東区潮見で進めている、鉄筋コンクリート(RC)造4階建て・コンクリート打ち放しのオフィスビル。

今回、建物の4階になる部分の床の配筋検査を行いました。

1階から3階までの柱・壁の上にこの床が乗ることで、建物の高さはようやく3層分まで到達したところです。

ここから4階の壁を立ち上げ、屋上までを仕上げていくことで、建物の骨組み全体が完成していきます。

今回は、配筋検査という工程の様子とあわせて、この段階で設計者が何を確認し、どのような判断をしているのかをご紹介します。

江東区潮見のRC造4階建てオフィスビル新築工事、4階床(会議室部分)配筋工事の様子(西から東を見る、奥に公園の樹木)

4階の床に組まれた鉄筋を、会議室になる部分から東側に向かって見た様子です。

4階にはまだ壁がなく、床の外側には道路向かいの公園の樹木がそのまま見えています。

RC造4階建てオフィスビル(東京都江東区潮見)4階床の配筋施工状況、西から北東側を見る

同じく4階の床の配筋を、少し角度を変えて見たところです。床一面に鉄筋が並び、この上にコンクリートが打たれることで、4階の床ができあがります。

自主検査の記録を、一部抽出して確認するという仕事

一級建築士・設計監理者 片岡直樹が構造図と照合しながら配筋ピッチを計測する4階床配筋検査の様子(東京都江東区潮見のRC造4階建てオフィスビル)

配筋工事では、まず鉄筋工事業者自身が自主検査を行い、その結果を現場監督に報告します。

現場監督はさらに自らも確認したうえで、自主検査表としてまとめます。

設計監理者である片岡は、この自主検査表を確認するとともに、実際に現場に出向いて、その一部を抽出して確認します。

写真は、その確認の中で、構造図と照らし合わせながら鉄筋の間隔を実際に測っている様子です。

コンクリート打ち放しの建物では、配筋の精度がそのまま完成後の建物の姿に直結します。

仕上げ材で覆い隠すことができないため、構造体そのものの精度が、建物の耐久性はもちろん、ひび割れの起きにくさや、美しい打ち放し面の仕上がりにつながっていきます。

週1回の非常駐監理という体制の中でも、書類の確認と現場での実測確認を組み合わせることで、施工の精度を担保しています。

(打ち放し仕上げについて詳しくはこちらもご参照ください)

この開口も、実は考えられている

RC造4階建てオフィスビル(東京都江東区潮見)3階事務室の型枠施工状況、南西側から北東側を見る。東側開口部からは道路向かいの公園の樹木が窓いっぱいに広がる

3階の事務室になる部分の型枠工事の様子です。

東側の開口からは、道路向かいの公園の樹木が、窓いっぱいに広がって見えています。

こうした窓は、気持ちよく過ごせる空間にしたいというデザイン上の狙いがあるのはもちろんですが、それだけで大きさや位置を決めているわけではありません。

この敷地がある江東区潮見は、地盤の支持層がGL-43メートルと非常に深く、建物の高さが12メートルであるのに対し、それを大きく上回る長さの杭を支持層まで打ち込む必要があります。

杭が長くなるほど、杭工事にかかる費用も大きくなります。

そこで今回の建物では壁式構造を採用し、構造上不要な壁を削って建物自体を軽くすることで、杭を細く、あるいは本数を少なくできないかを検討しています。

この開口の大きさや位置にも、そうした構造上の判断が関わっています。

この東側の開口部については、この先、建具が入る工程や、建物の外観が見えてくる工程でも、また別の角度から改めてご紹介する予定です。

この建物がどのような考え方で設計されたのかは、事例ページでも詳しくご紹介しています。

1階から4階まで、建物全体を見て歩く

週1回の非常駐監理という体制の中でも、1つの階だけでなく、建物全体の進み具合を確認しながら現場を回っています。

RC造4階建てオフィスビル(東京都江東区潮見)3階事務室の型枠施工状況、南側から北側(男子ロッカールーム側)を見る

3階の事務室になる部分の型枠の様子です。南側から、北側にある男子ロッカールーム側を見ています。

東京都江東区潮見のRC造4階建てオフィスビル、2階事務室の型枠脱型後(東側開口部)を北から南へ見る、窓外にバルコニーが見える

2階の事務室、型枠を外し終えた東側の開口部を、北から南に向かって見た様子です。

窓の外にはバルコニーも設けられています。

RC造4階建てオフィスビル(東京都江東区潮見)1階シャッター開口側から見た階段室・トイレ方向の施工状況

1階、東側のシャッター開口側から、階段室とトイレのある西側を見たところです。

外観に見える、完成への近づき

東京都江東区潮見で建設中のRC造4階建てオフィスビル、南側外観(3階型枠がほぼ完成した状態)

建物の南側から見た外観です。3階の型枠がほぼ完成したところで、ここからさらに4階分の壁を積み上げていきます。

この配筋検査から2日後には、3階部分のコンクリート打設が予定されています。着工から295日、少しずつではありますが、この建物は確実に完成に近づいています。

潮見のこのオフィスビルの設計については、下記のページでもご紹介しています。あわせてご覧ください。

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    片岡直樹| 建築家|一級建築士|設備設計一級建築士

    株式会社片岡直樹一級建築士事務所

    代表取締役 片岡直樹

    設備設計一級建築士

    一級建築士

    管理建築士

    読売理工医療福祉専門学校非常勤講師

    デザイナーズマンションの設計でグッドデザイン賞を頂きました。

    2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。

    デザイナーズマンションの設計でグッドデザイン賞を頂きました。2008

    2008グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス8の設計監理にて受賞致しました。

    建築雑誌KJ2016年12月号に「掲載されました。

    建築雑誌KJ2016年12月号にデザイナーズマンション3作品が掲載されました。

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