片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ正面

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ

建物内のお店『三条スパイス研究所』は食べログ3.53のグルメスポットです。

新潟県三条市弥彦線北三条駅前にあります手塚貴晴先生 手塚由比先生設計のまちなか交流広場ステージえんがわを見学してきました。通常 直線的に架構を並べると思いますが、道路の曲線の線形に木架構が沿っている事で、より架構が魅力的に見えるという事が勉強になりました。

後から知ったのですが、建物内の三条スパイス研究所というお店は、食べログ3.5以上あるおいしいカレー屋さんだったみたいです。店員さんに店内の撮影許可をいただいた際にドリンクしか頼まなかったので、カレーを食べればよかったと後悔しています。

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわみんなのステージ軒下空間

みんなのステージ軒下

予約制でイベントや発表会などを行うみんなのステージというコンセプトだそうです。防犯フェンスや柵がないので、屋外軒下空間でだれでも自由に出入りができます。地価の高い都会では占有意識が強く働くので公共施設でもなかなか無い贅沢なスペースだと思います。

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ外観屋根

軒先が低く抑えられた屋根

軒先が低く押されられ先端でGLから1.75m程度となっています。曲がった道路の線形に合わせて木架構の列柱(この表現は正しくないないかもしれません)が曲がっている効果が、普通の直線的な木架構の切妻屋根と大きな差異をもたらすことを勉強できました。

軒下空間

列柱の基壇が腰掛けられる軒下空間になっています。

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ腰掛けられる縁側

軒先と道路の線形

大きな軒先空間と地面近く低くまでかけられた屋根によって木架構が守られているように見えて、正統派のプロポーションのようで私は好きです。軒先のディテールが透明波板ポリカーボネイトがただ延びただけとなっています。低い軒先なので何かぶつかってわれることがあると思います。割れてもホームセンターで建材はすぐ入手出来て葺き替え補修も簡単なのでそれで良いという選択かもしれません。軒下空間を明るくするという意味では、透明波板ポリカーボネイトの選択は正しいのだと思います。建築のディテールとしては、シャープなプロポーションにするために腐心するディテールで重要な部分だと思うのですが、この建物では、それがありません。木架構の躯体と屋根仕上げの仕様のコントラストがありすぎるのではと思いました。私は、マンションなど鉄筋コンクリート造の設計の仕事がほとんどなので、木造でも都市部では防火構造なので、こういったコストバランスにはなじみがないのでどうしても違和感を感じてしまいました。木造としてはこれでいいということなのだと思います。勉強になります。

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ店内席道路側

店内の木架構とエンガワ

梁せいのない細い部材を2つ抱き合わせたのぼり梁と柱脚トラス構面を作って柱脚をピン構造としているのでしょうか。経済性と合理性が感じられる構造表現で勉強になります。

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ軒下屋外入り口

三条スパイス研究所店の暖簾がかかったエントランス 軒下空間

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ軒下屋外入り口木製サッシ側

木製サッシと屋根架構のディテール

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわお店入り口サッシディテール

屋根架構と木製サッシ面の構成

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ柱間のサッシディテール

桁行方向間木製サッシ欄間ディテール

外部の軒下空間では市場が開かれることがあるようです。その時には、店内と軒下がつながるようにサッシが開け放つことができるようになっているようです。 ドア上部の欄間部分の木製サッシのディーテールが勉強になります。

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ入隅ディテール

木製サッシ入隅と屋根架構のディテール

片岡直樹の建もの探訪|まちなか交流広場ステージえんがわ三条スパイス研究所店内

建物全体が縁側というコンセプトのようです。防犯柵やフェンスのない自由な軒下空間のある構成ですばらしいです。しかし、この建物は三条スパイス研究所とうおしゃれな店舗にしか見えませんでした。私の事前の下調べが不十分だったこともあり、おしゃれな建物である事がわかってもカレー屋さんである事は梁間方向にかけられた大きなオシャレな暖簾の小さな文字でしかわからないので、食べログ3.5以上のおいしいカレー屋さんである事は伺い知ることができず、とても敷居の高い店に見えました。
ランチタイムを過ぎてしまった平日では、お客さんが1組しかいませんでした。

商業施設と仮定しますと、駅前通りに面したファサードを桁行方向がすべて屋根で覆われていて広い道路間口に対して深い軒庇で閉じているように見えていました。木造で深い軒庇があることは正統派な切妻屋根のありかただと思います。建築のファサードとしては木造の屋根架構の桁行方向を見せるというのは商業施設の構成としては難しいジレンマが発生しているように思いました。同じ手塚先生の梁間方向をファサードとしたイコテを見た後だったので、梁間方向と桁行方向でどちらをファサードにするかで違いが大きいことを勉強させていただきました。

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片岡直樹

片岡直樹建築設備設計一級建築士事務所

代表 片岡直樹

設備設計一級建築士

一級建築士

管理建築士

読売理工医療福祉専門学校非常勤講師

2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。

2014グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス9の設計監理にて受賞致しました。

デザイナーズマンションの設計でグッドデザイン賞を頂きました。2008

2008グッドデザイン賞をデザイナーズマンション プラザレジデンス8の設計監理にて受賞致しました。

建築雑誌KJ2016年12月号に「掲載されました。

建築雑誌KJ2016年12月号にデザイナーズマンション3作品が掲載されました。

制作実績一覧

  1. オフィスデザイン 引越移転内装工事 東京都港区南青山での事例
  2. デザイナーズマンション グッドデザイン賞
  3. デザイナーズマンション グッドデザイン賞
  4. オフィスデザイン・オフィス移転工事 東京都渋谷区神宮前のマスコミ・クリエーター人材派遣会社のオフィス移転工事の事例です。原宿というトレンドにとって特別な地域の街の景色を入り込ませている左側の既存サッシがあります。サッシフレームと新設するホール室内の一体感を持たせるため、ピッチをサッシにそろえながら、天井フレームのフラクタルなステンレス鏡面の雲(クラウド)を作成しています。天井のフラクタクルなステンレス鏡面フレームが遮音壁兼内照壁まで降りてきてホール室内全体を覆うデザインとしています。ホール窓側にスクリーンを下ろして、セミナーや講習会を行えるレイアウトとしています。そのため、映像・音響設備も備えています。木製の親子扉の奥が事務室になります。透明のチェアは相合家具のSMART・Sです。
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