白いピアノフィニッシュ塗装で統一されたエントランスのテーブルと樹形壁面と建具ドア
オフィス移転に伴う全般工事をワンストップで手配致します。オフィスレイアウトデザイン設計だけでなく、LAN工事、電話工事、電源コンセント工事、オフィス家具手配を行っています。
また、オフィス移転では前のオフィスからの引越しと前のオフィスをビルオーナーに返すための原状回復工事というものも必要です。その手配も全て行っております。今回工事ではサーバールームを設けるため、24時間個別空調室を別個に設けました。
クリエーター・マスコミ系人材派遣会社の東京オフィスです。移転新設工事のデザインオフィス実例です。
白い樹形を抜けたところに様々な部屋があり、働く場の空気感としてクリエーターの森の中の木立の間でおこる新たな出会いの場として演出しています。
サインディテール
扉のサインをアルミ切文字厚さ5mmとしています。切文字厚さを5mm取ることでメタルの重量感が演出しています。
エントランスホール
こちら側の壁は裏面がEPSなどの設備スペースで点検扉が多数存在しています。その為表面に意匠を施すのはこれらのメンテナンスができる範囲の仕様で工事としないと原状回復時費用がかかりすぎてしまいます。
既存点検扉収まりを生かす制約があるため樹形シート貼りとしてガラス壁側の樹木と一体感を出すようにしています。
エントランスホールセミナー室前の壁面
この扉の裏側がセミナー室になります。セミナー室は暗転してスクリーン使用が想定されるためガラスで囲われた面談室と異なり無採光居室となります。
樹形壁を表現するため一段裏面に壁を配し、手前の樹形との間にアップライトとダウンライトの照明を入れて奥行き感をだしています。
お施主様のご要望でエントランスホールへの来訪者へのプレゼンテーションとして、会社のアナウンス・プロモーションを目的としたオリジナルの画像を流すディスプレイを樹形に埋め込んでいます。
エントランスホール樹形シートグラフィック
既存壁面はEPS点検扉がオリジナルディテールで作られています。この扉を壊して原状回復時またオリジナルディテールの点検扉に戻すのは大変費用がかかるため樹形をシートで表現しました。
エントランスホールから事務室入口への眺め
クランクした事務室出入り口とすることで事務室から出る社員が扉を開けた時、事務室のワークスペースがお客様に見えないようになります。
壁の間からどこからともなく社員の方があらわれるような演出になります。
セミナー室
音響設備・スクリーンを設けています。遮音のため隣接部に事務室と面談室ホールがある壁はプラスターボード下地とLGS骨組みの間にグラスウールを充填しています。
LGS骨組みは千鳥配置として音を吸収した骨組み同士の振動が伝わらないディテールとしています。
また、扉につきましてはグラスウールを充填し重量増による遮音とグラスウールのよる吸音効果が期待できるようにしています。
扉の開閉に木扉の軽さがなくなり重量感が出たことで、高級感があって良いとお施主様に喜んで頂けました。
お施主様がドアハンドルが軽い動作なのは安い感じがして好きではないとのご要望からスプリングが固めのしっかりした動作感のレバーハンドルを選定させていただきました。
日本のメーカーは一生懸命軽い動作になることを追求しているのでなかなか見付けるのに苦労しました。
エントランスホールと受付パネル近景
床面の無目枠が鏡面ステンレスで覆われ床が連続しているように見えます。
エントランスホール樹形シート側を眺める
ちょっとした打合せができる丸テーブル、来訪者が待ち合わせで少し腰掛けるベンチシートがあります。
テーブルは、費用をおさえるため既製品の足を流用して、天板をオリジナルで壁塗装と合わせて大工工事で発注して片岡が設計しています。
ベンチシートはカッシーナ ブーメランソファです。カウンターチェアはカッシーナ ブーメラン カウンターチェアです。グエナエル・二コラ デザインの家具で統一しています。