新宿区市ヶ谷の閑静な住宅地で進めてきた、鉄筋コンクリート造・打放し仕上げのデザイナーズ賃貸マンション「コントゥール市ヶ谷歌坂」。
設計・監理を手がけた片岡直樹一級建築士の監修のもと、着工から310日、いよいよ完成間近となりました。現在は最終検査・手直し段階です。
建築家の美学が宿る洗練された空間は、住まう方の感性に寄り添いながらも、街並みに静かに個性を刻みます。新宿区市谷での鉄筋コンクリート造4階建て新築賃貸マンションの建替え建設事例です。
外構工事も進み、内装工事は終了。建設会社の社内検査、片岡の設計監理検査、お施主様の施主検査と進み、現在は指摘事項の手直し工事が進行しています。入居者様も募集中です。
今回は、竣工に先立ち撮影した各部屋・共用部の映像をもとに、設計者本人がその場で語った「なぜこう設計したのか」という考え方を、6つの居室動画と1つの引渡し完了レポート動画、あわせて7本の映像でご紹介します。専門用語はできるだけ避け、土地オーナー様・法人様・投資家様にも分かりやすくまとめています。
【引渡し完了】RC造4階建て・店舗付き賃貸マンション|バルコニーに避難ハッチを設けた理由|一級建築士が現場で解説
設計のポイント
- この建物は1階を物販店舗、2階から4階を賃貸住宅とした複合用途の建物です。住居系地域の採光基準に合わせて設計し、大きな窓による明るい住空間を確保しています。
- 最上階は法令上ロープによる避難方式も可能でしたが、お施主様のご要望を受け、バルコニーと避難ハッチを設ける計画としました。実際に暮らす方の安心感を大切にした設計です。
- 外観のコンクリート壁は、建物を支える耐力壁と、設備機器を目立たなく納めるための雑壁を使い分け、機能性と意匠性を両立しています。
- エントランスやピロティでは、耐力壁を50mmふかすことで構造を傷めることなく間接照明を組み込み、上質な共用空間を計画しています。
- 屋上はコンクリート躯体防水を採用し、余計な笠木を設けないすっきりとしたデザインとするとともに、高さ制限の中で建物全体の計画自由度を高めています。
オーナー様にもたらす価値
建築基準法への適合だけでなく、入居者の安心感や建物全体の質感まで考えた設計を行うことで、長く選ばれ続ける建物づくりを目指しています。
コンクリート打ち放しは寒い?断熱・遮音・設計意図を現場で解説(101号室)
設計のポイント
- コンクリート打ち放しの壁がそのまま外気に接する部分は寒さの原因になりやすいため、外壁に面する壁の内側には断熱材を施工し、あえて打ち放し仕上げにはしていません。デザインだけでなく、住み心地を優先した仕様としています。
- 101号室は北向きで採光条件が厳しい住戸ですが、トップライト(天窓)を設けることで居室全体の採光面積を確保し、明るさを感じられる空間としています。
- この敷地は住居系地域と商業系地域にまたがっていますが、建物全体は住居系地域の採光基準で設計しています。そのため周辺の商業地域の建物よりも大きな窓が必要となり、十分な採光を確保しています。
- トップライトは貸室面積が減るというデメリットがあります。そのため、高度斜線制限や日影規制をシミュレーションし、床面積のロスが最も少なくなる位置を選んで配置しています。
- この建物は柱の少ない壁式RC構造を採用しています。必要な場所に耐力壁をバランスよく配置することで、安全性・居住性・空間の広がりを両立しています。
オーナー様にもたらす価値
採光や居住性を確保しながら床面積とのバランスも考えることで、住み心地と事業性の両立を目指した設計になっています。
コンクリート打ち放しの中廊下|デザインと安全性の両立
設計のポイント
- この建物は屋内避難階段を採用し、エレベーターホールとの間には火災感知器と連動する防火扉を設置しています。デザインだけでなく、安全性にも配慮した共用計画です。
- 共用廊下は、コンクリート打ち放しの壁、コンクリート金ごて仕上げの床、フレキシブルボードの天井をグレーで統一しています。共用部は建物全体の第一印象を決める重要な空間であり、落ち着いた素材と色彩によって建物全体の質感を高めています。
- エレベーターの操作盤やインターホンはコンクリート面から一段奥に納めることで、設備機器が目立ちにくい一体感のあるデザインとしています。
- 階段手すりは既製品ではなく、溶融亜鉛メッキ仕上げのスチール製作手すりを採用し、細部まで統一したデザインとしています。
オーナー様にもたらす価値
共用部の印象は建物全体の評価につながります。細部まで丁寧に設計することで、長く愛される建物づくりを目指しています。
40㎡超の広々空間|東・南向きの開放感ある住まい(203号室)
設計のポイント
- 203号室は東側と南側の2方向から光を取り込む角住戸です。床から天井までの大きな窓とバルコニー側の窓により、開放感のある住空間となっています。
- 専有面積は40㎡を超え、コンクリート打ち放しの壁面も長く確保しています。視線が外へ抜ける計画とすることで、実際の面積以上の広がりを感じられる住戸となっています。
オーナー様にもたらす価値
住戸の広さだけでなく、光や開放感まで含めて設計することで、入居者に選ばれやすい住まいを目指しています。
3方向採光×コンクリート打ちっぱなし|壁式RC構造と斜め壁の理由(304号室)
設計のポイント
- 304号室は東・北・西の3方向から採光を確保した住戸です。上階に部屋がない3階部分ならではの計画により、開放感のある室内となっています。
- 一部の壁が斜めになっているのは、日影規制と高度斜線制限を満たしながら建物を成立させるためです。壁式RC構造では壁が柱の役割を果たすため、上下階の構造を一直線につなぐ必要があります。
- この建物は住居系地域の採光基準で設計しているため、十分な窓面積を確保し、明るい室内空間を実現しています。
- コンクリート打ち放しの壁にはピーコンフックを取り付けられるよう真鍮製アダプターを組み込み、住まい方に合わせて活用できる仕様としています。コンクリート打ち放しの魅力を、暮らしの中でも活かせる工夫です。
オーナー様にもたらす価値
法規制を満たしながら採光や使いやすさも確保することで、デザイン性だけではない住戸価値の向上を目指しています。
壁式RC造だから実現できるコンクリート打ち放しデザイン(401号室)
設計のポイント
- 外壁側は断熱性能を優先し、室内側はコンクリート打ち放しを最大限見せられるよう、場所ごとに仕上げを使い分けています。デザインと快適性の両立を目指した設計です。
- 冷蔵庫脇の壁や上部の梁は、単なるデザインではなく、壁式RC構造で建物を支える重要な構造体です。構造上必要なものを、建築デザインとして活かしています。
- 建物全体の構造バランスを整えることで、必要以上にコンクリートや鉄筋を増やさず、安全性と工事費のバランスを図っています。
- 隣戸との境界壁にはコンセントや照明ボックスを設けず、遮音性能を優先しています。その代わりにコンセント位置を工夫し、デザイン性と遮音性を両立しています。
オーナー様にもたらす価値
構造・コスト・遮音性・デザインを総合的に考えることで、長期的な資産価値にも配慮した建物づくりを目指しています。
高度斜線制限を設計で克服|床面積を最大化するRCマンション設計(402号室)
設計のポイント
- 402号室は最上階で、高度斜線制限と日影規制の影響を受ける住戸です。その条件の中で床面積をできるだけ確保できるよう計画しています。
- 屋上は一般的なアスファルト防水ではなく、コンクリート躯体防水を採用しています。防水立ち上がりを最小限に抑えることで、限られた高さの中でも床面積を有効に確保しています。
- 床はフリーフロア構造とし、配管スペースを確保しながら歩行時のクッション性にも配慮しています。天井高も2,400mmを確保し、住み心地を重視しています。
- 階高をさらに抑えて床面積を増やす方法もありますが、歩行感や居住性、仕上げの品質が低下する可能性があります。面積だけを優先するのではなく、入居者に選ばれる住まいとなることを重視して設計しています。
オーナー様にもたらす価値
法規制をクリアしながら床面積・居住性・建物品質のバランスを整えることで、長期的な競争力を持つ賃貸住宅を目指しています。
ご興味がございましたら
是非
ご覧頂ければ幸いです。
コントゥール市ヶ谷歌坂
外観ファサードです。
外構工事中です。外構工事は一番最後の工事になります。
ちなみに
内装工事につきましては、終了して建設会社さんの社内検査 片岡の設計監理検査 お施主様の施主検査と進んでおります。
指摘事項の手直し工事が進行しています。
道路側 ファサード夕景です。
設計監理時のCGパースです。
竣工後の記事
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無料建築相談は、お電話またはメールにてお気軽にお問い合わせください。
TEL:03-3943-4556
mail:info@naokikataoka.com
賃貸マンションやオフィスビルに、「これが正解」というプランはありません。
敷地条件や法規制だけでなく、どのような建物を目指すのかによって、最適な計画は一棟ごとに異なります。
だから私は、決まったプランを当てはめるのではなく、その土地、その計画に最もふさわしい建築を一から考えることを大切にしています。
初回のご相談(約1時間)は無料です。
設計を担当する一級建築士である私が直接お話を伺い、敷地条件や法規制を確認しながら、計画できる建物の規模や建築費の考え方など、ご計画の見通しをできる限り分かりやすくご説明いたします。
基本計画は、その後の建物の品質や事業性を左右する大切な工程です。ご計画を具体的にご検討中でしたら、ぜひ一度ご相談ください。
メッセージ本文やご用件は『建物に関して計画したいので連絡をください。』など簡単で結構です。こちらから、是非いろいろご質問させてください。
※初回のご相談は無料です。プラン・図面作成など、具体的な設計業務は設計契約後となります。



