東京都江東区潮見にて進行中のオフィスビル建築プロジェクトでは、現在1階部分のコンクリート型枠を脱型しました。
本プロジェクトは、コンクリート打放し仕上げによる鉄筋コンクリート造4階建てのオフィスビルで、建築美と施工精度の両立を目指しています。
■ コンクリート脱型のタイミングと品質管理の重要性
建築現場では、「いつ型枠を外すか」が非常に重要な判断ポイントです。
早すぎればコンクリートが充分な強度を得られず、仕上がりにも悪影響が生じます。遅すぎれば工期に影響を及ぼします。
今回の脱型は、十分な湿潤養生と適切な強度発現を確認したうえで実施しました。
コンクリートは乾燥に弱く、特に初期段階では直射日光や風で水分が奪われやすいため、しっかりとした散水養生が不可欠です。
これを怠ると強度が出ず、長期的な耐久性にも悪影響を与えかねません。
■ 解体は順を追って計画的に
たとえば、外壁の型枠は外気の影響を強く受けるため、内壁よりも後に解体するのが基本です。
また、スラブの支保工解体も注意が必要で、現場ではしばしば過小評価されがちな「散水養生」を徹底しています。
当事務所では、すべての工程においてコンクリート性能と施工美を両立させる建築監理を行っています。
■ 建築の意図を現場に正確に伝える監理力
片岡直樹一級建築士事務所では、単なる設計だけでなく、設計の意図を現場に的確に伝える「建築監理」を重要視しています。
湿潤養生の指示や、解体・散水のタイミングの細かな管理など、現場の一つ一つの判断に対して設計者として関わることで、建物のクオリティを最大限に引き出すことが可能になります。
階段室
なお、本プロジェクトの階段は、2階から1階は直階段、上階はまわり階段となっており、動線と安全性を両立。
北東側から見た完成予想模型です。
現場は着工から251日が経過し、今後は上階の型枠工事・コンクリート打設へと進んでいきます。
■ オフィスビル建設をご検討の方へ
コンクリート打放しの美しさを活かしたオフィスビルの設計・建築監理をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
設計から工事監理まで一貫して対応し、デザインと性能を兼ね備えた建築をご提案します。
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