新宿区市ヶ谷で進行中の鉄筋コンクリート造4階建て高級賃貸マンション。
今回は、1階床および地中梁の配筋検査を実施し、設計図に基づいた正確な施工を確認しました。
また、限られた法規制の中で最大限の床面積を確保するため、床レベルの設定や断熱計画にも工夫を凝らしています。
1階店舗床部分には外断熱仕様を採用し、快適性と省エネ性能を両立。
建築家によるきめ細やかな監理と、設計思想が生きる設計力で、資産価値の高い賃貸住宅づくりを実現しています。
1階床 地中梁 配筋検査
新宿区市谷での鉄筋コンクリート造4階建て賃貸マンションの建設事例です。
1階床と地中梁の鉄筋が設計図通り施工されているか検査をしました。
合格しましたので、明日コンクリート打設を行う予定です。
設計監理者の配筋検査とは
工事監理者(設計事務所)と施工管理者(建設会社・ゼネコン)の役割の違い
配筋検査では、「設計事務所が品質を管理している」と思われることがありますが、実際には工事監理者(設計事務所)と施工管理者(建設会社・ゼネコン)では、法律上の役割が異なります。
共通仕様書の規定は、現場に常駐する工事監理者だけでなく、今回のような非常駐の工事監理者にも適用されます。ただし、非常駐監理では、すべてのコンクリート打設前検査に立ち会うことは現実的ではありません。(本工事では全てのコンクリート打設前検査に立ち会っています。)
そのため、『鉄筋工事の工事監理・施工管理の業務分担表』では、配筋検査は施工管理者による自主検査と、工事監理者による抽出検査に区分されています。
通常は、施工管理者(建設業法上の監理技術者または主任技術者)が自主検査を実施し、その結果を工事監理者へ報告します。工事監理者は、その報告内容を確認するとともに、必要に応じて自主検査へ立ち会い、設計図書どおり施工されているかを第三者の立場で確認します。
また、施工計画の段階では想定していなかった納まりや施工方法について、施工管理者や専門工事業者から相談や質問を受け、設計者として協議・判断を行うことも工事監理の重要な役割です。
配筋検査の責任は誰が負うのか
配筋検査では、施工品質を確保する責任と、設計図書どおり施工されているかを確認する責任が分かれています。
施工品質を確保する責任は、工事を請け負った建設会社(施工管理者・監理技術者)が負います。
一方、工事監理者(設計事務所)は、施工会社が設計図書どおりに施工しているかを確認し、必要に応じて是正を求める第三者としての立場で工事監理を行います。
この役割分担は私個人の考えではなく、建設業法第三章「建設工事の請負契約」および第四章「施工技術の確保」の考え方に基づいています。
請け負った工事目的物の施工品質の確保は、監理技術者である施工管理者(建設会社・ゼネコン)の責務です。
このように、施工会社と設計事務所がそれぞれ異なる責任を担い、相互に確認しながら工事を進めることで、品質の高い建築物が実現します。
北側からの1階床配筋状況
今回の計画では、1階床レベルより近隣地面の床レベルの方が高くなっています。
これは、日影規制の高さ制限の中で最大限床面積を広くとるための工夫です。
ピロティ 1階店舗部分の配筋施工状況
配筋の床面がオレンジ色の部分と水色の部分があります。
水色に見えている部分は、硬質ウレタンフォームです。店舗室内の床面外断熱です。
オレンジ色の部分は、塗装型枠です。外部ピロティは断熱が不要なので塗装型枠が見えます。
南側からの1階床配筋施工状況
配筋検査は、完成後には見えなくなる部分だからこそ重要です。
建築家が施工品質を確認しながら工事を進めることで、耐久性・安全性・資産価値の高いRC賃貸マンションづくりにつながります。
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